走馬灯 Ｖｏｌ．７１ （少女塗装１）

グランドワークに少し飽きてるので少女の塗装に入りました。

少女なのであまり濃淡を付けると怖くなってしまうので、あっさり目にしました。

先ずは下地塗装

メタルフィギュアなのでタミヤパテで下地を整えてから、メタルプライマーを塗装。
その上からファレホのカドミウムスキンをエアブラシで吹きました。
なぜファレホかと言うと下地は完全なマッド状態にしたかったからです。
ラッカーやタミヤアクリルではつや消し塗料でも完全ではないので、
この後のファレホの塗装で旨く色が乗らないのです。
エアブラシを使ったのは下地に筆斑を作りたくなかったから。
顔の塗装はほんのちょっとの筆斑も命取りになるので。
写真は下地塗装後ファレホのホワイトで白目を塗り、ハンブロールのマッドスチールグレーで瞳を入れました。
眉毛はハンブロールのマッドサンド、口（合わせ目）はハンブロールのインシグニアレッド＋ブラック。
ハンブロールを使ったのは濃い色ではみ出した部分を溶剤で修正したかったから。
幾らファレホの隠蔽力が高くてもこの後の塗装では隠しきれないので。
口の周りは拭き取った後しみの様に残ったものです。
AFVをマッド塗装でフィルタリングやウォッシングをするとこんな感じに塗料が残りますよね。

影部分の書き込み

目の周り、鼻の脇、顎の下、髪の毛の生え際をファレホのフレッシュベースで塗装。
ファレホの希釈は４～５倍です。一回の塗りで色が付いたか付かないかわからないくらい。
なので色は思ったものより一段暗めを選びます。
筆に付けた塗料はキッチンペーパーでぬぐってから塗装します。
筆を放した時にそこに塗料が残ったら付けすぎです。塗料を染み込ませる様な感じの塗装をします。

中間色の塗装

少しピンクががった色で塗装します。
明るい部分（眉間、頬の上、鼻筋、顎の先）を除いてファレホのサーモンローズで塗装。

ハイライト

中間色を塗らなかった部分をファレホのハイライトフレッシュで塗装。

最終調整

唇をファレホのブラウンローズ＋サーモンローズで塗装。
唇は色をしっかり付けたいので希釈は３倍程度です。
それからハイライトが少し弱く感じたのでライトフレッシュで上塗り。
サーモンローズでハイライト部を補正しながら、コメカミ（濃）から口元（薄）までグラディエーションを掛けます。

ん～・・・こうしてみると眉毛の色と目元の影の色がほぼ同じなので修正した方がよさそうですねー。
いったんファレホのマッドバーニッシュでコーティングしてから修正をしましょう。

さてフィギュアで一番厄介な顔の塗装がほぼ終了したのでまたグランドワークに戻るかな？

タグ：フィギュア

コメント 3

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おじゃまします。

私がHyattさんに絶対に敵わないと思うひとつがフィギュアの塗りです。
段階をおいて 徐々に人に近づいていく画像がいいですね。
こういう技術があれば 街で見かける化粧の下手な女性の化粧直しをし
たいと思われるんじゃないですか？
いうなれば1/35の大きさの「超小顔メークアップアーティスト」と呼ばれる
技術だと思います。
「生きているもの」の塗りに感心しております。

by Borsalino (2010-08-16 21:46) 

ボルさん
いらっしゃいませ。

＞絶対に敵わないと思うひとつがフィギュアの塗りです
え~　ボルさんフィギュアやら無いだけでは？
でもフィギュアの塗装ってAFVなんかとは全く別物なんですよねー。

＞下手な女性の化粧直しをしたいと
実は女性フィギュアの塗装をしてから女性の化粧が妙に気になる様になりまして
会社でも気付かぬ内にじーっと女性の顔を見ている様で何人か勘違い
しているような気がします。OTL

＞「生きているもの」の塗り
実は全て塗装は終わってたんですが、
暫く見ている内になんか違うような気がして再塗装したのです。
今回実は初めての塗装法をしました。
ファレホはぼかしができないので影・中間色・ハイライトの間に
それぞれ中間色を作って明度を微分するような塗装をして
最後にフィルターを掛けてぼかし表現をしていました。
ところが下地さえ旨く作れば極薄にしたファレホでぼかしができるのでは？
と思い立ってやってみました。
未だに一回塗る毎に塗装法が変わりますねー。
by Hyatt (2010-08-16 23:55) 

ロクさん
ｎｉｃｅありがとうございます。
by Hyatt (2010-08-16 23:56)