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フリウルT51の黒染め [M4A1]

M4A1に戻ります。

フリウルの履帯は片側が組み終わった状態。
フリウル.JPG

ところでこれも黒染めしようと思うんですが・・・どの液を使うのがいいのか?
材質をホワイトメタルと想定すると組成は半田と同じ’錫-鉛合金’なんですが・・・
でも通常のホワイトメタルより硬い気も・・・
と言うことで手持ちの4液で試してみました。
各液は4倍に希釈します。

パーマブルー
PERMA.jpg
これはティッシュで磨いた後なんですが、液に漬けると白いものが激しく浮き上がります。
でもそれなりに染まってはいます。
パーマブルーは元々真っ黒にはならずグレーっぽく染まります。
材質によっては焼けた様な虹色になることも。

スーパーブルー
SUPER.jpg
これもパーマと同じく白いものが激しく浮き上がります。
パーマよりも黒くなりました。
ただ、パーマもスーパーも表面は荒れてしまいます。

アルミブラック
ALUMINUM.jpg
白いものは浮き上がらず、表面も荒れず一番綺麗に染まります。
ただし黒ではなく薄いガンブルーと言った感じ。

ブラスブラック
BRASS.jpg
これは想定通りほとんど反応しません。
うっすら黒くなった感じ。

通常液に浸して染めた後は水洗いして反応を止めますが、
今回は全体的に薄めに染まっていたので水洗いせず1昼夜置いた状態が上記写真です。
反応はほとんど進まないようです。
ちなみにこの材質は表面の酸化皮膜が強固なのでそのまま液に漬けても全く反応しません。
今回は試験前に真鍮ブラシで磨いてから液に漬けました。
実際にやるときは・・・
フラックスで酸化皮膜を除去してからやりますかね~?
それと綺麗に染めるにはアルミ90%スーパー10%位の配合がよさそうですが
鋳造履帯の場合はスーパー程度の荒れは逆に鋳造っぽくていいような気もします。

ちなみに同じ組成の金属でも配合比が違うと染まり方が違います。
前にも書きましたが真鍮挽き物砲身でもメーカーが違うと銅と亜鉛の比率が違ったりするので
染まらなかったり、染まりすぎたりしてしまうので綺麗に染めるのは結構厄介なんです。
たとえば一概にアルミと言っても純アルミから航空機用の7075まで組成比は様々あります。
また、染める時の気温や湿度によっても染まり方は違います。
一発で染まらなかった場合は違う液を配合したり希釈の濃度、浸漬時間・回数を変えて何とか染めますが
染まりすぎた場合は大抵表面が荒れてボロボロになり素材をだめにしてしまいます。
なので黒染めをする場合はそれらを考慮して自己責任で。


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Hyatt

ロクさん
niceありがとうございます。
by Hyatt (2011-03-06 00:46) 

Hyatt

さっちゃん
niceありがとうございます。
by Hyatt (2011-03-06 00:47) 

Hyatt

PENGUINGさん
いらっしゃいませ。niceありがとうございます。
by Hyatt (2011-03-07 23:26) 

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